試合が始まるまで、残り1分30秒。
ゆりあの「集合!」と言う声で、竹井先生の傍による。
みんなが集まったのを見て、竹井先生が口を開いた。
「男バスの試合…見たよな?」
竹井先生の言葉に、みんなコクン、と頷く。
「お前等も、ぜってぇに諦めんな。諦めたらそこで終わりなんだ。
勝っても負けても、これが最後の大会。全力を尽くせッ!!」
また、コクン、と頷いた。
「あともう一つ…
この大会で一回も負けないチームは、優勝したチーム、その一つだけだ。
それ以外のチームは、どこかで負ける。
それが1回戦か決勝か。
それを決めるのは、お前等だ。
だから、ここで終わりにしたくなかったら…全力で挑めよ」
「「「「ハイッ!!」」」」
みんなが返事をしたのを聞いて、竹井先生がニッと笑う。


