夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】






「男バスの試合…凄かったねぇ」




ゆりあの呟きに、みんながうん、と頷く。




「あたし達も…すっげぇ試合、してやろう」


「うん!絶対…勝つよ」




そんな会話を交わしながら、体育館の出入り口の近くでボールを弄ぶ。


もうダッシュなどのアップのメニューを全て終わらせてしまったあたし達は、雑談しながらリラックスしていた。


すると、後ろから聞こえて来た声。




「遥」


「ん~?」




呼ばれた声に振り向くと、そこには悠大が1人。




「どうしたの?」


「いや…ちょっと、今いいか?」