ねぇ、悠大…… あんたの言葉は、いつもあたしを元気にして。 あたしの力の源なんだ。 『お前、小さくてちょこまかしすぎなんだよ』 『お前はお前らしく楽しんでバスケしてろ。楽しんでバスケをする、それがお前の強さだ』 『泣いてんじゃねぇよ、バーカ』 『遥、上手くなったな』 時に冷たかったり、温かかったり。 悠大はいっつも温かくて。 あたしは、そんな悠大が大好きなんだよ。 悠大から放たれたボールは、スローモーションのように瞳に映る。 そこにいる観客は、時が止まった様にそれを見詰めていた。