夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】






ねぇ、悠大……


あんたの言葉は、いつもあたしを元気にして。


あたしの力の源なんだ。




『お前、小さくてちょこまかしすぎなんだよ』


『お前はお前らしく楽しんでバスケしてろ。楽しんでバスケをする、それがお前の強さだ』


『泣いてんじゃねぇよ、バーカ』


『遥、上手くなったな』




時に冷たかったり、温かかったり。


悠大はいっつも温かくて。


あたしは、そんな悠大が大好きなんだよ。








悠大から放たれたボールは、スローモーションのように瞳に映る。


そこにいる観客は、時が止まった様にそれを見詰めていた。