ボールが京に渡る。
パスが回って行く中、トントン、と肩を叩かれた。
振り返ると、そこにはゆりあ。
ゆりあはニッコリ笑って、耳元であることを伝える。
あたしはそれに頷くと、ゆりあと一緒に英、奏音、愛海、奈月の固まっている場所に行った。
その間にも試合は進んで、京から瑠依にボールが回る。
そのまま瑠依が打ったボールはゴールに嫌われて、入ることは無い。
でも、神様は完全に見捨てたわけではないらしい。
ゴールに嫌われたボールは悠大によってリバウンドされ…
「せーのっ」
「「「「「「いっけぇ―――――!!!!」」」」」」
ゆりあの掛け声で言った言葉と同時に、悠大の手の中のボールが、ゴールへと放たれる。


