残り1クォーターと言う今。 得点は37対36。 下で立っている悠大を、見つめる。 相手のディフェンスもきつくなっていて、勝っているとも言えないほど厳しくなっている。 ギュッと握った拳を見詰めて、悠大達を見る。 試合はシュートを入れて入れられての繰り返し。 勝負の行方は誰にもわからない。 あえていうなら、神様…とでも言おうか。 残り50秒、45対46。 相手にリードを許してしまった。 …だけど。 まだ、諦めるには早いんだ。