夢へ走れ!! ~小さな夢の向こうには~【完】






「ゆりあー!!K中!K中と練習試合だってー!!」




そう言って、ゆりあにダイブする。


でもゆりあは慣れているようで、そこはスルー。




「わかってるわよ……わかってるからこうなってるんじゃない…」




そう言ったゆりあは、一言で言うと項垂れていて、何かヤミってる人みたい。




「わかってたら何でそうなんの」


「遥がわかってないんでしょ~?相手はK中よ?いくら練習試合だからって……あたし等殺されちゃうんじゃないかしら…」


「…言い過ぎじゃない?」


「その通りね」




後ろから聞こえたその声に振り返ると、そこにいたのは奏音だった。




「奏音…?」


「ゆりあは考え過ぎ。

確かにK中には英並みの身長を持った選手が3人いるし、パワーも申し分ないけど……その内の一人は二年生だし、その子だったらうちの奈月も負けてない。身長は負けるけどね?


他のスタメン3人は身長は160前後。一番でかいので愛海と同じ165ね。

ま、でもスピードもパワーも…技術も、うちの奴等と変わらないわよ。
それに、トップの3人の中にはあたしとゆりあもいるし。
相手は外からも中からも得意だけど、うちは攻撃よりディフェンスのが得意な奴ばっかりだし。



それから、K中のディフェンスはマンツーでしょ?
で、あたし等が得意とするディフェンスはゾーンプレス。
どっちもどっち。
取り敢えず走らせて体力を削るか…
ま、そこは考えどころかな~…」