――……… あれからしばらくして 嵐は大分収まった。 それでもまだ風は強く、 ゴオゴオと音を立て海を揺らした。 『……寒』 いくら洞窟の中にいたって 火がついていたって。 やっぱり露出が高い水着を着ているんだから寒い。 私は、腕や足をさすりながらなんとか暖まろうとした。 すると……… ――グイッ 急にジンに引っ張られ、 今はジンの腕の中… 後ろハグ … ってやつ …