「………浬音…大嫌いだ」

「…僕は‥大好き」



この想いだけは

変わらない



変えたくない‥

玖音を大切だと

感じる心だけは…。




「お前は敵だ」



たとえ玖音に届かなくても‥



「うん‥」






玖音は僕を強く押しのけた。



玖音の顔は悲しみに溢れていた。






「‥ごめんね」



許してなんて‥言わないよ



「お前なんか……いらない」

「………ごめん」





玖音は側に落ちていたナイフを握った‥。