僕は学校に向かう。



理由はただ一つ。


退学届けを出すため。



父さんから言われた通りに、言われた時間に、言われた道を歩く。


誰もいない道は、僕をまるで誘導しているようだ。



或は一足先に、退学届けを出しに行った。


一緒に行ってもよかったらしいけど、僕は父さんの言う通りにした。



もう、僕には自由なんかない。


だから…逆らう気にもなれない。




僕は色々な想いを描きながら、道を歩く。


本当は……もっと学校に行きたかった。


玖音と‥学校で勉強したかった。