くの字になってベットに横たわる真央の傍でクロオは毛繕いを始めた。
片足を上げて腹の付け根を丁寧に舐めている。
そっと指を近づけるとザラっとした舌が真央の指に当たる。
クロオの動きは一瞬止まり、迷惑そうに指を避けて、また熱心に舐め始めた。
賑やかな食卓。
絶えず聞こえる笑い声。
和野が腕を振るった料理の味が分からない。
モソモソと喉につかえて、それを無理やり飲み込んでいた。
父親が連れて行きた人なんだから、優しい人達。
分かっている。
分かっているが、震えが止まらない。
怖くて仕方が無い。
真央は目を閉じた。
涙が流れ落ちる。
喉の奥が波打つ。
からだが勝手に、中から溢れ出る絶望と虚無を、嗚咽と共に吐き出そうとしている。
ずっと、押し殺して我慢していた。
しかし、もう抵抗出来ない…
真央は声を出さずに泣く。
毛繕いを終えたクロオが真央に近づき鼻先を舐めた。
真央は目を開け、クロオの鼻に人差し指をあてる。
湿った鼻を撫でられると満足気にニャァと鳴いた。
そして、布団の端に頭をつけ、布団をめくれと合図する。
裾を持って持ち上げると、スルリと中に潜り込む。
クロオは顔だけを外に出して、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。
涙は止まらない。
クロオのおでこを撫でながら、出るがまま涙を流す。
…クロオは目を閉じ静かに眠った。
真央はそっとベッドから立ち上がり、セーターとズボンを抜ぐ。
ほっそりとした長い手足は白く、しなやかに動いた。
下着のままベッドに滑り込む。
真ん中に寝ているクロオの横で窮屈そうに小さく丸まり、真央もゆっくりと目を閉じた。
片足を上げて腹の付け根を丁寧に舐めている。
そっと指を近づけるとザラっとした舌が真央の指に当たる。
クロオの動きは一瞬止まり、迷惑そうに指を避けて、また熱心に舐め始めた。
賑やかな食卓。
絶えず聞こえる笑い声。
和野が腕を振るった料理の味が分からない。
モソモソと喉につかえて、それを無理やり飲み込んでいた。
父親が連れて行きた人なんだから、優しい人達。
分かっている。
分かっているが、震えが止まらない。
怖くて仕方が無い。
真央は目を閉じた。
涙が流れ落ちる。
喉の奥が波打つ。
からだが勝手に、中から溢れ出る絶望と虚無を、嗚咽と共に吐き出そうとしている。
ずっと、押し殺して我慢していた。
しかし、もう抵抗出来ない…
真央は声を出さずに泣く。
毛繕いを終えたクロオが真央に近づき鼻先を舐めた。
真央は目を開け、クロオの鼻に人差し指をあてる。
湿った鼻を撫でられると満足気にニャァと鳴いた。
そして、布団の端に頭をつけ、布団をめくれと合図する。
裾を持って持ち上げると、スルリと中に潜り込む。
クロオは顔だけを外に出して、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。
涙は止まらない。
クロオのおでこを撫でながら、出るがまま涙を流す。
…クロオは目を閉じ静かに眠った。
真央はそっとベッドから立ち上がり、セーターとズボンを抜ぐ。
ほっそりとした長い手足は白く、しなやかに動いた。
下着のままベッドに滑り込む。
真ん中に寝ているクロオの横で窮屈そうに小さく丸まり、真央もゆっくりと目を閉じた。

