「お前の力は所詮そんなものなのか!!!」

「くっ…………。」

「ミリア!!!俺達は援護するぜ!!」


グルド達は手を合わせた。


「守護の神よ、我に力を与えよ<マイティーシールド>!!!!」

マイティーシールドは全ての攻撃を軽減させる、上級応援系魔法だ。


「…悪魔に近し神よ、我に力を与えよ<ポイズン>」

ポイズンを相手に毒を浴びせ、徐々に体力を削る邪魔系魔法だ。


「氷神よ、我に力を与えよ<雹精の礫>!!」

「水神魔法、『造水形』!!!!」

リンゼは武器を持たない。

そのかわり、水でなんでも造れる『造水形』という技を持っている。造水形はナイアス特有の技だが、リンゼは生まれた時から使えた。


リンゼは水で弓矢を造り出した。

遠距離攻撃をするつもりのようだ。


仲間にサポートされている間にミリアは召喚した。

「いと高き水神よ、我に力を貸し、我に力を示せ!水神龍<ハイドドラゴン>!」


天高くから龍は舞い降りた。

「龍が2体………。凄いね……。」

「龍同士の戦なんてなかなか見れたもんじゃないな………………。」


「……。凄い威圧感だ。」


龍同士の戦。それはあってはならない事。龍の間には龍同士の争いはしないという掟がある。

しかし、今この状況は普通に掟を破っていた。