キッチンのコンロの上の換気扇を回し、ライターでタバコの火をつけ、流し台に手を置きながらタバコを吸う俺。







「私も吸うー♪」




キッチンに小走りで入ってくる澤田。

澤田はさっき俺が着ていたパーカーを羽織っただけで、中は裸のままだった。





カチ…


タバコを口にくわえ、ライターで火をつける澤田。

そして…





「……!」

「へへ♪」


澤田はちょっと無理やり気味に、流し台に手を置いている俺の前にやってきて…俺に背を向けてもたれかかった。









なんだコイツ……


すげぇかわいい。




言葉にならない感情と、表現できない幸福感に…俺は戸惑うしかない。

とりあえず…俺はタバコを持っていない方の手で、澤田を後ろから抱きしめた。








「これ吸ったらお風呂入ろうか‥?」




「…そっか。風呂入ってねーもんな」

「うん。一緒に入ろうよ」

「…うん」



風呂か…

女と風呂入るなんて初めてだな…