ゆっくりと後ろを振り返り、澤田を見る俺。

澤田もそんな俺に気づき、俺を見つめる。







「……なに?」


澤田は俺から目線をそらして言った。





「…戻ったな」

「え?」


「いつもの先生に…」

「・・・・」


フッと鼻で笑う俺。











「ナマイキっ」

「いて」


澤田は少しの沈黙があったあと、後ろから俺の背中を叩いた。







ブブブブ……



俺は背中を手でさすったあと、原付を走らせた…