結局、その日仕事が終わったのは、いつも通りの時間帯。


仕事の休憩時間にひかりに電話したんだけど、


結局出てくれなくて。


だから今、かなりテンション低い。




「クスッ 颯、色々と大変そうだね?」


「大変どころじゃねーよ、もう…」




優樹は、無邪気に小さく笑いながら話しかけてくる。


…あなた、僕の気持ち分かってます?




「どーする?気分晴らしに、飲み行く?」




…答えなんて分かってるくせに。


優樹を軽く睨むと、ふんわり微笑んだ。




「…いい。早くひかりに会いたいし」


「そ?んじゃー、またね」




優樹は満足そうにして、


あいさつをした後、自分の車に乗り込んだ。