上京して間もなくて、 ひとりぼっちが怖くて、寂しくて、外の公園で泣いていた時だった。 「……どうしたの?」 そう、優しく声をかけてくれた人が、颯だったんだ…。 頭をくしゃっと撫でてくれた、温かい手に また涙があふれたのを覚えている。