また私に集まるクラスの視線。 「ぁ……。」 ヤバい。 先生の顔ひきつってるよ。 「佐野…。」 ひぃッ!! 「先生。」 隣から手があがるのが見えた。 「どうした、柏原??」 今度は、クラスの視線が柏原慧斗に集中した。 柏原慧斗は、 王子の仮面(マスク)で、 「佐野さんは具合が悪いそうなので、僕が保健室に付き添います。」 そう言った。