「なんで、車で校門前まで来るわけ?!」 私は思いっきりお兄ちゃんをつねった。 「いてッ!!俺に言うなよ~、運転手桜庭さんなんだから。」 「運転手は桜庭さんでも、この車はお兄ちゃんのでしょ!!」 「いーじゃん、来てやったんだから!!」 私はため息をついて、運転手席で微笑みながら運転している桜庭さんに近づいた。