「…気になる人はいるんだよね」 「へっ?…いるの?」 自分から聞いて来たにも関わらず、驚いている栗林 「そりゃ…ね?一応、年頃の女の子ですから?」 「だ…誰?!」 えー…なんで栗林に教えなきゃなんないの? なんか、恥ずいんですけど 「…先輩よ。部活の先輩」 私が今、気になっている人 それは、私が所属するテニス部の先輩 沼上雄二(ヌマカミユウジ)先輩 こんな私にも優しく接してくれる、頼れる先輩なんだ しかも、イケメンなんて最高よね 「先輩…」 私が教えると、栗林が小さく復唱する