サグラダ・ファミリア

『二度目かなヴァンパイア、高坂シンです』
『シンさん?!』
『違う、君の敵のシンだよ、
 君の愛するスラップスティック嬢は、
 元気に渋谷でショッピングしてるよ、
 俺の手のものと一緒だけどね、
 ・・・条件を変更する、
 ゆうことは自力で合流できてしまったから』
『もう解放してよ、
 俺達に何の恨みがあってこんなこと・・・』
『恨みはないよ、縁があっただけ』
『・・・』
『新しい条件は、
 力を貸すこと、
 今すぐにこちらに来い』

シンの通信が終わった数秒後、
白髪が、「その場に居た」。
黒い血の塊の中で、寝転がっている私を見て、
顔色を変え、ヴァンパイアらしく、牙を剥いた。

You bastard・・・!と低く囁き、
眉を寄せ、シンを睨んだ。

「so ・・・」
白髪がさらに言葉を続けようとしたのを遮り、
「俺がやったんじゃないよ、あれは狐の血だ」
シンはさらりと、その事実を口にした。

白髪は私と、血の塊をもう一度見た。
そして事態を悟ったようだが、認めたくないようで、
苦笑いをした。

「・・・いや、・・・・、そんなわけ、
 てめぇ何言ってんの?!
 あの人はめちゃ怖でめちゃ強だし、
 ・・・あんなっ」
「狐は消滅したんだ」
「嘘ぉ・・・」

「ほんとだよ・・・」

どうにか、声が出た。