サグラダ・ファミリア

「意味わかんない」
本体のシンと違い、生霊のシンは、
ふわふわと掴み所がない。
本体のように、思いつめたところがなく、
飄々としている。

『狐兄ィ!ゆうこちゃぁん!
 どーこー?!
 ねぇー、俺のこと仲間はずれにしないでー!
 俺仲間人質に取られてて、
 結構大変なのよ?!
 ゆうこちゃん!協力してくれるって言ったの、
 嘘だったの?!ねぇ~!
 俺が大人しく捕虜になったのはね~!
 ゆうこちゃんのこと信じたからなのよ~?!』

『ソフィスティケイテッドさん・・・』

『あっ!!やっと繋がった!!!!!
 なんだっ・・・!
 良かった、生きてたんだねっ!
 良かった~、
 もし二人が消えてたらっても~、
 マジ、びびってたんだよ俺っ、
 うわぁ~、怖かった~、
 良かったぁ~、生きてたぁ~!
 良かった、ホント良かった!
 坊主の人達と、ザビエルさん達、
 担架で運ばれて行ったよ、
 霊体死んでた!
 肉体だけになってたの、ぞっとしたよ~!
 だって兄ィやゆうこちゃん霊体だしさ~、
 もしかしたら跡形もなく・・・とかさぁ・・・!!!
 でも良かった!声聞いて安心したっ』


私は確かに生きてたけど・・・。

『で?どこいんの?』

狐は・・・。
狐は・・・。

狐の死を伝えなきゃ、でもどうやって?