『テオ?』
『我等が祖、テオ様は、
お優しい方でした』
『おまえの前世のオッサンのことな』
狐が乱入して来た。
『サビエルさんが会ったことあるってことは、
結構最近の人なんだ?』
『いや、ザビエルは過去生を覚えてるだけだ、
テオが生きていた時代は、
数百も前、日本が鎖国になる前だ』
『過去・・・生・・・?
あ、前世のこと?
覚えてる人なんて、居るの?』
『ここに居る連中はほぼ全員、
おまえを除いて、
四つ前ぐらいまでは、
遡って、把握してる』
嘘・・・。
思わず、ザビエルさんを見ると、ニコリと微笑まれた。
『私、ぜんぜん記憶ないんだけど?』
『それが自然だから、気にすんな』
脳内通信では、スラスラと話をする狐だったが、
本体の方はというと、相変わらずうーうー唸っていた。
幅のあるベンチを見つけ、弱弱しく指をさすと、
寝かせてくれ、と目で訴える。
はいはいおじいちゃん、休憩しましょうね。
*
狐が休んでいる間、空港をプラプラした。
スターバックスを発見し、タンブラーをチェック。
風車の画がプリントされていた。
日本食、(寿司とかうどんとか)を販売する売店があって、
値段を見ると大変なことになっていた。
興味本位で、シンから渡されていた財布から、
10ユーロを取り出し、お寿司のパックを買ってみた。
狐達のもとに戻ると、
狐が耳をピンと立て、がばっと起き上がると、
目をきらきらさせた。
え?なに?
「あぶらあげか?!」
は?
『我等が祖、テオ様は、
お優しい方でした』
『おまえの前世のオッサンのことな』
狐が乱入して来た。
『サビエルさんが会ったことあるってことは、
結構最近の人なんだ?』
『いや、ザビエルは過去生を覚えてるだけだ、
テオが生きていた時代は、
数百も前、日本が鎖国になる前だ』
『過去・・・生・・・?
あ、前世のこと?
覚えてる人なんて、居るの?』
『ここに居る連中はほぼ全員、
おまえを除いて、
四つ前ぐらいまでは、
遡って、把握してる』
嘘・・・。
思わず、ザビエルさんを見ると、ニコリと微笑まれた。
『私、ぜんぜん記憶ないんだけど?』
『それが自然だから、気にすんな』
脳内通信では、スラスラと話をする狐だったが、
本体の方はというと、相変わらずうーうー唸っていた。
幅のあるベンチを見つけ、弱弱しく指をさすと、
寝かせてくれ、と目で訴える。
はいはいおじいちゃん、休憩しましょうね。
*
狐が休んでいる間、空港をプラプラした。
スターバックスを発見し、タンブラーをチェック。
風車の画がプリントされていた。
日本食、(寿司とかうどんとか)を販売する売店があって、
値段を見ると大変なことになっていた。
興味本位で、シンから渡されていた財布から、
10ユーロを取り出し、お寿司のパックを買ってみた。
狐達のもとに戻ると、
狐が耳をピンと立て、がばっと起き上がると、
目をきらきらさせた。
え?なに?
「あぶらあげか?!」
は?