「あいつがいないと、不安だろ、
俺は・・・あいつほど気が回らない」
「私がここに居るのは、
私の責任だよ・・・、
狐が謝る必要なんてない」
私は、私の意志でここまで来た。
シンに流されたのも、
面白そうだと、思った私の選択。
心細くても、我慢しなきゃ駄目なのだ。
と自分に言い聞かせる。
「俺がおまえを呼んだんだ」
「え?」
「おまえのこと、
俺が呼んだ、
だから、
半分は俺の責任にしとけ、
我慢すんな、
不安、隠すな」
「隠してないし、
不安とか、
別にないし・・・」
「嘘つくな」
「嘘じゃないよ」
まるで押し問答。
好奇心が旺盛で、危険に気がつかない。
私の悪いところ・・・。
私は、生きて、家に帰れるのだろうか。
この先、何が起きるの。
「俺が・・・ついてるからな」
私の強がりを、ものともせず、
狐はさらりと格好良いことを言った。
不覚にもときめいて、
頭が真っ白になった。
「たよりなっ」
憎まれ口を叩いて、笑った。
「黙れ」
つられて、狐も笑った。
私の良い所。
すぐに気を取り直すところ。
何か、起こったら起こった時、
考えれば良い。
悪いことが起きたら、
それはそれで運命。
できるだけのことをして、応じるのみ。
そこで突然、
あの頭に毛のない、女が上から、
ブランと降って現われた。
ずっと憑いて来ていたのか、
今忍び込んで来たのか、
しかし、狐の赤い気に瞬殺された。
「・・・」
「・・・」
私と狐は顔を見合わせ、
狐は得意そうな顔をした。
くそっ、守られた。
「ありがとう」
私が礼を言うと、
狐はそれを無視した。
*
俺は・・・あいつほど気が回らない」
「私がここに居るのは、
私の責任だよ・・・、
狐が謝る必要なんてない」
私は、私の意志でここまで来た。
シンに流されたのも、
面白そうだと、思った私の選択。
心細くても、我慢しなきゃ駄目なのだ。
と自分に言い聞かせる。
「俺がおまえを呼んだんだ」
「え?」
「おまえのこと、
俺が呼んだ、
だから、
半分は俺の責任にしとけ、
我慢すんな、
不安、隠すな」
「隠してないし、
不安とか、
別にないし・・・」
「嘘つくな」
「嘘じゃないよ」
まるで押し問答。
好奇心が旺盛で、危険に気がつかない。
私の悪いところ・・・。
私は、生きて、家に帰れるのだろうか。
この先、何が起きるの。
「俺が・・・ついてるからな」
私の強がりを、ものともせず、
狐はさらりと格好良いことを言った。
不覚にもときめいて、
頭が真っ白になった。
「たよりなっ」
憎まれ口を叩いて、笑った。
「黙れ」
つられて、狐も笑った。
私の良い所。
すぐに気を取り直すところ。
何か、起こったら起こった時、
考えれば良い。
悪いことが起きたら、
それはそれで運命。
できるだけのことをして、応じるのみ。
そこで突然、
あの頭に毛のない、女が上から、
ブランと降って現われた。
ずっと憑いて来ていたのか、
今忍び込んで来たのか、
しかし、狐の赤い気に瞬殺された。
「・・・」
「・・・」
私と狐は顔を見合わせ、
狐は得意そうな顔をした。
くそっ、守られた。
「ありがとう」
私が礼を言うと、
狐はそれを無視した。
*