サグラダ・ファミリア

『安全なところとは、どこだ、教えてもらおう』

鷲鼻が両手を広げると、
白いローブを着た聖職者達が、
鷲鼻の周りを囲った。

『ちょうど援軍が到着したところだしな』

先ほどまでの、各国代表の権力者達でなく、
恐らく聖兵士。入り口から続々と入って来る。

そしてクイナの悲鳴が上がり、
カシャ、と木の人形が階段に転がった。
ソフィスティケイテッドが怖い顔で、
私達を庇うよう、前に出た。

『年貢の納め時だ、人狩り種よ、
 多勢に無勢なのがわかるだろう、
 貴様の長い生涯のラストを、
 飾るのは、
 惨殺される景色だ』

ソフィスティケイテッドはふんわりと笑った。

『ふさわしいラストだ』

白いローブの一団が、一斉に何かを唱えだした。
ソフィスティケイテッドの目や鼻から、
血が流れ始め、ぎょっとした。
頭や耳、指先、至るところから流れ出す。