サグラダ・ファミリア

クイナと鷲鼻の決着がついたようで、鷲鼻がその場に倒れた。
ビクビクと痙攣している。
精神のぶつかりあいだったようで、
派手な闘いの様子は視界に入ってこなかった。
しかし鷲鼻は弱りきっていた。


『この国に在る巨大な気配、
 どんどん力を増していくもん、
 こいつがおまえたちの、
 言ってるメシアって奴だろう、
 成長のための養分を、
 求めてるでな、
 生霊の娘は生贄として生まれた、
 今に吸収されるだろう、
 それを防ぐには別の養分をくれてやることだ、
 そこにころがる男などどうだ、
 欲深く醜い、勝手な心の持ち主だ』

トカゲの声は、次第に大きくなり、
耳に響いて頭をおかしくしそうだった。

『いやだ、俺は生贄じゃない、
 とんでもない奴等だ、
 助けてくれ!
 俺の霊体はまだ小さいんだ、
 吸われたら跡形も残らない、
 終わりなんて嫌だ!』