サグラダ・ファミリア

『こん男何ね、さきからおれのことば、
 何の恨みがあって縛りつける?!』

睨み合う鷲鼻とクイナの力は、クイナの力が勝っているらしい。
サラマンドラが再びお喋りを始めた。

『サラマンドラさん、私達、
 貴方に知恵を借りに来ました』

すかさず声を掛ける。

『うんうん、聞いとるよ、
 さてどんな状況かな』

『・・・私の大切な人を、
 救いたいんです、
 私の生霊、ゆうこさんを、
 消滅させない方法、
 もしできたら・・・、
 もう生贄として、
 消えてしまった同じく生霊のシンさん、
 闘いで消えてしまった狐さん・・・、
 車の中で弾けた、太った運転手さん、
 空港で来世を潰されてしまった人達の来世も、
 取り戻せたら・・・』

『気持ちぁ分かるけどなぁ、
 そりゃ時でも戻せねーと、
 できねぇこったなぁ』

駄目なのか。

『まぁしかし、生き残ってるお嬢さんぐらいは、
 救ってやりてぇところだなぁ』