サグラダ・ファミリア

ジンジンする頬や咽喉、
鼻の頭を思うと、下手なこと、
すでにされまくっているけど。
シンの手がそっと、
晴れた私の頬を撫でた。
そしてやはり癖なのだろう、
優しい声で祈りを口にした。

不思議なことに、
頬に温かさを感じ、
涙の出そうな程、
安心した。


庶民レベルの、利害のない宗教は、
こんなにも温かいのに、どうして権力が絡むと、
ああなってしまうのだろう。
力を得た人間は、力に支配されてしまうのだろう。

『今こそ我々が、
 我々の正義を、
 世に広める時』

鷲鼻が叫んだ。


『テオ様の仇を取るのだ』