サグラダ・ファミリア

そこで鷲鼻の腹に、シンの肘がめり込んだ。
鋭利な骨が鳩尾に入ったらしく、
鷲鼻は掠れた、高い声を吐いてトカゲに倒れこんだ。

教団がざわつき、体格の良いものが一斉にシンを抑えた。

シンは殴られて、蹴り飛ばされ、
また殴られてと甚振られ、
私は慌ててシンの上を覆った。
女は蹴らないかと思ったが、容赦なく顔を蹴られた。
鼻が熱い。血が出ている。

『待て』

鷲鼻の声に、暴行が止んだ。
鷲鼻は腹を押さえながら、
ぼろぼろの邦人二人の元に来た。
腹に支障を来さないと思ったのか、
腿を蹴られた。絶対に青痣になる。

『メシアを授かるまでは、
 下手なことはできんぞ』