サグラダ・ファミリア


『わからないなら、教えてあげましょう』


頭の中に大音響で、
声が響き、キンと、
脳が揺れるような気持ち悪さ。
口に手を当てて、辺りを伺う。

『グエルのトカゲは封じさせて頂きました、
 大人しく保護されなさい・・・、

 我等は人心を救うため、存在している』

ゆうこさんが「うっさいな、誰よ!」
と叫ぶ。
シンがバスの窓から、見えて来たグエル公園の、
小高い丘の上を睨んだ。

「先回りされた・・・!」