サグラダ・ファミリア

「霊体は肉体の真似をして、
 形を作るんだ、
 だから僕ら生霊は、
 本体と似てるだろ、
 本体から出ると、
 少しずつ変わって、
 特色を身につけるけど、
 誕生の仕組みだって一緒、
 肉体が誕生の準備を整えて初めて、
 霊体は誕生の準備を整えられるんだ、
 ただ、霊体は肉体と違って、
 誕生が簡単だ、命さえ宿れば、
 成長は早い」

「命・・・」

そうか、たとえ、養分にゆうこさんや、
シンを吸収する恐ろしい存在でも、
そこには命がある・・・。

「この子、どうなるの?」

シンに聞くと、シンは困ったように、
首を傾げた。

「わからない」

メシアはいらない。
でも、せっかく、命を得たこの子は、
外に出してあげたい。