サグラダ・ファミリア

「えっ?!」

「何動揺してるの、空港でごついのかまして来たくせに」

「あれは生霊のほう・・・!」

慌てているシンが可愛すぎたので、
後ろ頭を捕まえて、
顔を引き寄せる。
あと数十秒で、目的についてしまう箱の中で、
そっと触れるだけのキスをし、幸せを充電をした。





「夕子!」
「ゆうこさん!!」

広場に着くと、
複雑に捻られた塔が私達を出迎えた。
捻られた塔はモンジュイックタワーという、
そのままの名前がついていた。
その塔の下で、散歩の犬を見つめていたゆうこさんが、
私に気づいて走り寄って来た。
ゆうこさんの身体は、博物館などで見られる、
ホログラム映像のように薄くなっていた。