サグラダ・ファミリア

掛けていた小さなバックから、
携帯を取り出した。
私から私への、メールが来ていた。

「夕子、乗るよ」

海上ロープウェイの順番が迫っていた。
個室に入って、携帯を開く。


「題:私は無事です
 本文:前に、貴方の打ったメールの記録が、
 私の携帯に残っていたのを見て、
 私の打ったメールも、貴方の携帯に届くのかなって思ったの。
 届いてる?
 私達はモンジュイックの丘に登ってるよ・・・、
 私とシンは、声だけの存在になってしまったみたい、
 狐が私の声に気づいてくれたから、
 私達のチーム(私、シン、狐、白髪、クイナ)は、
 まだまとまっています、
 
 モンジュイックの丘からは、街が見渡せるの、
 教団を相手にして、戦える場所を探せる。

 内緒だけど、私は・・・、
 どうしても消えなきゃいけないなら、
 私が消えることで、世界がよくなるなら・・・、
 消えるのも悪くない気がしてる、
 でも、まだ、
 今のところ、
 私は消えていないから、
 消えるまでの間、
 私は、狐やシン、白髪やクイナ、私自身に、
 私を惜しむ気持ちがある限り、抗うつもりでいます」

「題:消えちゃ駄目だよゆうこさん
 本文:私も消えない」