サグラダ・ファミリア

「殺人は罪だけど、殺霊は罪じゃない、
 現代の法律じゃ裁けない・・・、
 でも、残酷だと・・・俺は思う」
「殺霊って何?」
「体内の霊体を殺すんだ、
 空港で、巨人によって霊体を殺された者達がいるね、
 彼等にはもう来世がない」

シンは説明をしながら、
海上ロープウェーの乗り場に私を誘っていた。

「狐たちは?」
「この乗り場の先」
「・・・、どうしてわかるの?」

シンは笑みを浮かべた。
そして、携帯を取り出した。

「さっき、地図を検索しようとして、
 開いた時、気づいた」

シンの黒いシンプルな携帯の、
液晶画面には電子メール。