サグラダ・ファミリア

父親がシンを家内に招き、母親と兄が、
私達一家が、教団に属していることを、
私に知らせた。
そもそも、私以外の、私の家族は霊感が強い。らしい。
その事実も初めて聞いた。
教団の教えは、霊感があって初めて理解できるものだから、
家族内、私だけ教団の存在を知らなかった。

シンは私の座る前に座って、
私を二時間掛けて説得した。


家族にも頼まれて、ようやく私はスペイン行きを決めた。



ゆうこの記憶が入って来た時、
ゆうこが何一つ、
縛られることなく、
現実に身を任せたことに驚いた。

ゆうこは無意識に、拒絶しても連れ去られることや、
行くことが運命なのだと、わかっていたのかもしれない。
自発的にこの騒ぎに関わろうとすることで、
不幸を、
不幸に喘ぎそうになる自分を、
叱り付けて、奮い立たせていた・・・。


私にはそんな前向きな関わり方はできない。
私は、そこに私の責任がない状況じゃないと不安だ。