サグラダ・ファミリア

「正面からじゃないと、入れないみたいだね」

シンが闘牛場を、見上げた瞬間、

後ろにバタバタと足音。
私達についていた坊主や聖職者の他に、
離れて私達を保護していたらしい、
教団の者達が大勢で追って来ていた。

道を行く人たちが、面白半分に、私達を目で追い、
指をさして、人に教える。
30から40の集団に追われている歳若い男女・・・。

映画の撮影か何かと勘違いしているのだ。


声が声を呼んで、人だかりができていく。
面白いものをやっているぞ、というニュアスだろうか、
口々に私達の存在を知らせる大声が道に響き、
車が人ごみに当ってクラクションを鳴らす。

地元の人をはじめ、観光客までが、
お祭りモードでみるみると集まって来て、
騒ぎみたいになってしまった。