サグラダ・ファミリア

駅と反対の道をまっすぐ行けば、闘牛場。
広い道にはやしの木が植わっている。
強い日の光に目を細めながら、全力疾走。

「どうして闘牛場なの?!」

走りながらシンに聞いた。

「俺達の気配が掻き消されるかと思って」

スペインといったら闘牛、
テレビか映画で、見たことのある、
突進して来る牛をひらりとかわす人や、
その様子を熱狂して見守る観客。

確かに、あの場所に紛れ込んだら、
霊気だとか、そういうもので見つけられることはなさそう。

100m先に、闘牛場と思われる、
建物の影が見えた。
牛の影がプリントされた赤い旗がバサバサと揺れている。
建物の柱の上には、イースターの卵のような、
カラフルな丸い卵型の飾りが埋まっていた。可愛い。

「あれが闘牛場?」