「えっ?!・・・えっ、なんで?!」
「意識してくれてるの?」
「ちがっ・・・くないっ・・・けどっ、
 もっ・・・!
 お願い放っておいて、
 私のこと!!」
シンと一体一。
緊張して辛い。
「無理、気になってしょうがない、
 どうしてだろう?」
「ダメ、・・・気にしないで、
 こんなっ・・・、
 恋愛とか、ダメだよ、
 こんな時にっ」
このシンは、私を見て、
私に気を配り、
私を相手にしてくれる・・・。
「こんな時ってどんな時?
 情緒を大切にできない時って、どんな時?
 心臓の動きを我慢できる時があるの?
 生きてないと感じられないことを感じようよ」
頬を包まれて、目の下にキス。
頭が真っ白になった。
「キス、口にしてもいい?」
「い・・・、ダメ、・・・ダメ、
 ・・・ダメ、・・・、
 ダメだよ、
 ダメ・・・!」

日本の空港では、
断りなく、
して来た癖に。