「いっつ…っ!」

「ふん、お前なんかに俺の息子はやるもんか!帰る!」



俺は上着とネクタイを手に取ると、勢いよくドアを開け荷物を持って外に出た。

…しばらくすると、後ろから「待って下さい!」と今一番聞きたくない声が聞こえてきた。



「…なんだよ」

「どこ行くんですか、電車ならとっくに終わってますよ?」

「はあ!?」



慌てて腕時計を見てみると、時刻は2時を回っていた。