人差し指で私の前の空間を,ゆっくりと縦に切り裂くようになぞる 私のなぞった場所にぽっかりと穴が開いた この穴は,主人の今行きたいと思ってる所に繋がる 極限られた者にしか使えない特別な力 私はその,限られた者の一人 有り得ない力を持っている 欲しくもなかったのに こんな力なんかイラナイ・・・ 心が真っ黒に染まっていく気がした 心なんてないのに・・・ 馬鹿みたい・・・