「叶いますよーに」


「何お願いしたんですか?」


「ああーあんまり人の願いは
見ない方が良いの!」


「ええー…」


まあ、いつでも見れるんだけど…
それはやっぱり失礼だな


彼女が笹から離れて
次は僕がつけようとした
その時、

不意に手が止まった。


「…どうしたの?つけないの?」


「…やっぱり僕願い事変えます」


「変えちゃうの?」


「…はい、もっと考えます」


「ふーん。私は素直に`これが良い'って
思ったことよ。深く考えなくて
良いんじゃない?」


「ですね…」



……素直に、か。