七夕と僕と告白




次の日は、


「くもりだ…」


せっかくの七夕が
くもりなんて、


これじゃあ天ノ川がちゃんと
見れるかどうか…


「願い事…叶うかどうか…」



少し不安になりつつ
花に水をあげた



《open》



札を変えても彼女が来るまで
たぶん客は来ない



店の中に戻った






…いつもなら来る時間に
彼女が来ない…


カランコローン!


「! いらっしゃいませ…」


珍しい、こんなこともあるのか。


来たのは違う客だった


「コーヒー」


「かしこまりました」



―今日はおかしい


その客が帰ってから何人もの客が来た


言うなら、大繁盛。


…親父の願い事叶ったな




だけど、客の中に
彼女の姿は無かったんだ