七夕と僕と告白




親父にペース狂わされたけど
自分がしていた事に戻る


…願い事…なあ…



…ん?そう言えば
親父が変なこと言ってたな


悪いとは思ったが
親父の言葉が気になりすぎて
僕は彼女の短冊を見に行った


夜風が生ぬるい


薄い暗闇の中
目を細めて彼女の願い事を読んだ



「……これっ」


読んだ瞬間、帰るときの逆光を浴びる
彼女の顔が頭をよぎった






【この店に通う幸せな毎日が
ずっと続きますように】