ゆびきり

再会を喜んでいると、今度は倫子にも話しかける梨由。







「でも、どうして日和がここへ?」







「詠士が連れてきたのよ。日和いい子だからね」







「詠士が?」







再び、梨由が詠士をみると、気を聞かせたように、真斗が話した。







「お前と同じ、詠士が詩を売ってて、知り合った感じ」







「そういえば、真斗も久しぶり」







梨由は悪戯っぽく、真斗に言った。






「お前なぁ、挨拶すんの遅いんだよ」







真斗も笑顔で梨由に返す。







とても、仲が良さそうだ。







「でも、詠士、まだ詩書いてるんだね。なんか、安心したよ」







前々から、知り合いな四人…







なんだか、私だけちゃんと輪の中に入りきれていない。







詠士の反応が気になって仕方がない。