ゆびきり

梨由はこの針詰めた空気を消そうと、明るく話し始めた。








「望月梨由、只今日本に帰りました」







満面の笑みで言い終わると、私と目があった。







梨由は覚えているのかな…






少し、緊張して私が口を開こうとすると、




「あっ!あなた…日和?」







梨由は嬉しそうに、私の元へきて、両手をにぎった。







「キャー、懐かしい!覚えてる?三年前のこと」







「あ、当たり前じゃん!梨由こそ、私を覚えていてくれたんだね」






変わらない梨由、私は再会できたこと、覚えていてくれたことが嬉しくて、涙を浮かべた。







そんな私に、梨由は優しく、あのころのように、頭を撫でてくれた。







「あははは、泣き虫なとこは変わってないんだね」







自然に私の相手をしてくれる。有名人になっても、何も変わらない梨由が嬉しい。