ゆびきり

そんな笑顔しないでよ





好きな気持ちが加速しちゃうじゃん





勝手に、ゆびきりなんてしないでよ





本当は、あなたに選ばれて幸せになりたかった






「詠士、ズルイよ…」





「何言ってるんだよ、日和の真似だよ」






そういって、笑う詠士につられて、私も泣きながら笑った。





でも、このままでは悔しい。






私は詠士に顔を近づけ、





最初で最後のキスをした。






その時に、ふと香る私があげた香水の香りが私の胸を苦しくさせる。





こんな時にまで、つけないでよ。





苦しくて、つらくて、嬉しいじゃない。