ゆびきり

そんな私に、詠士は屈託のない笑顔で私の涙を拭いてくれる。





「初めてあった時から、本当、日和は泣き虫で、突拍子もないことしたり、正論いったり、優しい」






だんだん、詠士の顔から笑顔がなくなって、辛そうな表情になる。






「そんなこと、ない…」






詠士は、頑張って涙をとめようとする私の手を握り、今度は小指だけ絡めた。





そして、辛そうな表情は隠しきれていない顔のまま、笑顔を作った。





そして…






「日和、絶対幸せになれ!約束な!」





「えっ?!」





戸惑う私に構うことなく、大きく小指を絡めたまま子供のように振る。






「ゆびきりげんまんうそついたらはりせんぼんのーます、ゆびきった!」





そして、勢いよく小指を離す。





「ゆびきりげんまんしたからな!」