ゆびきり

綺麗な光哉の音楽に、透き通るミサの声、切なげに歌う表現が、みんなの心に染み渡る。





この歌詞は、いつもの梨由と違う。





自分の過去ではなく、現在の心。





私にも、詠士にも誰よりも深く深く突き刺さるように、ミサの声とともに言葉が入ってくる。






自然に涙を流す私の隣で、





横目で盗み見た詠士の目にも、一筋の涙が流れていくのを見ていた。





苦しくなる。
分かっていたよ、でも、私も幸せになれる道を自分なりに、見つけないといけないね。






前に進むのは、梨由だけでも詠士だけでもない。






私自身も現実をしっかり見て、道を歩んで行かないとね。






その心の決意で、より私の瞳から溢れる涙は止まらなくなった。