ゆびきり

「詩を書いてる時だけ素直になれる時間でした。でも、これからは、素直でいる時間を増やしていきたい。だから」







梨由は一息ついて、一度瞳を閉じた。
光哉とミサも、そんな梨由を見つめて見守っているようにみえた。






「私は、離婚を決意しました」





離婚
その言葉に会場がどよめく。





光哉とミサもその言葉は予想していなかったらしく、かなり驚いた表情で梨由をみていた。






流石に、私もビックリして梨由を凝視してしまったあと、詠士の顔色を伺うと、






「あいつらしい…」






そう呟いて、笑っていた。






梨由らしいか。





なんだか、詠士の言葉がしっくり来すぎて、私まで笑ってしまう。