ゆびきり

「龍の言葉が並ぶ詩が、自分に衝撃が走ってさ、それまで、言葉なんかどうでも良かった。心のない言葉並べてばかり生きてきたからさ、こんな風に、凶器みたいな言葉を並べて堂々としてる龍が羨ましかったんだ」






初めて憧れた相手。






その相手に、詠士の好きな人も惹かれていたんだよね。






まるで、今の私のように…






「龍さんて、凄い人だったんだね」







「あれが、カリスマ性っていうんだろうな。最低なことしてるくせに、憎めなくて、でも、結局は真剣に一人の女性を愛した」







心中したといっていたけど、真実は誰もわからない。






どんな情熱的な恋を二人はしてきたのだろう。






私には写真の中の二人しか知らない。






「詠士は、龍さんと麻子さんだっけ?の恋もみてきたんだよね?」





今の私は、詠士たちの過去をしっかり受け入れることができるきがする。





今までは、ただ、昔から知り合いで仲間でいる皆んなが羨ましかった。






だから、梨由のことも、龍のことも、何と無くしか知らないし、聞こうとも思えなかった。






でも、本当は前に向くためにも過去を知りたいと思う。