ゆびきり

詠士は水槽を見つめながら、遠い目をしながら考えていた。






その横顔は、憂いを帯びていて不覚にも綺麗だと思ってしまった。






やっぱり、詠士はカッコイイ。






そして、私を切なくさせる。






詠士は気に入ってくれて使ってくれる香水の香りが、どうしよもなく、詠士を欲してしまう。





「詩を書くときだけ、自分に戻れるから」







悩みふと答える詠士の言葉。






じゃあ、いつもは無理してるの?
なんて、意地悪い言葉が私の脳裏に浮かんでくるけど、これは聞いてはいけない。