ゆびきり

ポンッと、考え込む私の頭に、詠士の手がのっかった。






「おーい、そんな怖い顔でペンギンみてたら、ペンギンもビックリするだろ」






確かに…
人を観察して、海の生き物を全く見ていなかった自分にやっと気づく。





そして、さりげなくされている頭ポンッが、私の鼓動を早めて頬を赤らめる。






「ごめん、考え事だよ。ペンギンって、子供の頃はあんなふわふわしてるのになって…」






苦しい言い訳。それでも、人間観察してたなんて本当のことは言えない。






私の言い訳に詠士は、疑いの目を向けるが、それ以上はつっこんでくることもなく、私は改めて水族館を楽しんだ。